薬剤師を楽しもう!

新入社員の頃

新入社員も社会人となって1か月が過ぎようとしています。
現在の薬学卒の新入社員は、6年卒で以前より2歳年上ということか、
実習でそれなりに現場の経験があるからか、薬剤師となって仕事をする、ということに
以前ほどは新鮮さを感じていないかな、という印象があります。

 自分も新入社員だったことが当然あるわけですが、
私のキャリアは十数年前のドラッグストアへの就職から始まっています。
今頃の時期はひたすらお店の掃除(床掃除、商品棚の水拭き)、品出し(商品を並べること)、
あと何か探していそうなお客さんに気が付き次第声をかけていた、
その繰り返しという記憶があります。
まず1か月間は掃除と、接客・相談販売を実地で覚えろということだったのでしょうか。
 国家試験のために勉強したことなど、社会人3日目にはほとんど忘れていました。
(ちなみに当時の薬剤師国家試験は、3月末の土日でした。現在より2週間ほど後だと思います)

 接客はともかく、ずっと掃除していろと新入社員に指示したら、
今では「パワハラ」と言われるかもしれませんね。

 たまたま学生時代の病院実習で一緒になった人(出身大学は違います)と、
偶然ですが同じドラッグストアに入社していました。
その彼はちょうど今頃、病院に就職した友人と会ったときに、
自分は薬剤師としての知識が何もついていないことに愕然としたそうです。
ふと私の配属された店を訪ねてきて、「俺は転職するよ」と、言われたのを思い出します。

 転職した彼と、しなかった自分。良かったのか悪かったのか分かりません。

 また、新入社員の時の上司、店長のことも思い出します。
私自身は、いろんな経験を積ませてもらえたのでよかったと今では思っていますが、
当時の同僚は、また違った感想を持っていたそうです。

 社会人生活を過ごすうちに、いろんな職場や上司と巡り合うことになると思います。
当たり前ですが、最初の職場、最初の上司は、新入社員の時だけです。
 まだ新入社員の時では理解できない、気が付かなくても、
後から良い意味で思い出せてもらえる、
薬局長としてまずはそういう店舗・上司であればと思っています。

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