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今年のスギ花粉症

私の住む地方では、スギ花粉はほぼ終了し、ヒノキ花粉もピークを越えたようです。
今年のスギ花粉は、2月中例年より寒くスギ花粉はなかなか飛ばず、
3月に入って急に暖かくなると同時に一気にピークとなりました。
具体的な日付では、3月8日から11日くらいにかけて、
近畿~関東地方では観測史上最大級の花粉量だったようです。
1㎠あたり1000個以上の花粉量が継続していました。

東京都心部で「煙霧」が見られた、と報道された時ですね。
黄砂やPM2.5の影響もあったかもしれませんし、連日晴天が続いた後で、
花粉が洗い流されずに蓄積したようなイメージもあります。
その時はかなり症状がひどい方が多かったのではと思います。
スギ花粉アレルギーは無いはずの人でも、目やのどに違和感が出るほどだったようです。
今年は多いと言われていましたが、一気に爆発したように感じました。
耳鼻科では、その期間中相当な忙しさだったと思います。
市販薬やマスクなどの関連商品も相当売れたのではないでしょうか。
私個人は幸い、鼻の症状は軽く済んだと思っていますが、
ピーク時の目の痒みはかなりつらかったです。

花粉症の情報を集めるのに便利なサイトを紹介しておこうと思います。
基本になるのは、環境省花粉観測システム「はなこさん」です。
リアルタイムで情報が得られますし、シーズンの時系列グラフも得られます。
ただ自動計測のためでしょうか、花粉以外のカウントも見られるような気もしますが。
この時系列グラフで見ると、私の住むエリアでは、ピーク時に振り切れています。
待合室での案内用に便利そうなのが、製薬メーカーMSD提供の「花粉ナウ」です。
情報がまとまっていて、見やすく編集されており、お勧めです。

イネ科花粉、カモガヤの飛散も始まっています。
都心部に住んでいる方はあまり影響を感じないかと思いますが、
地方都市や田園地帯では結構発症する方も見え、症状はスギやヒノキより重いようです。
実は私と家族にもイネ科花粉があり、今からのがつらい時期になります。
例年7月くらいまで用心しなければなりません。まだまだ花粉の季節が続きます。

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