薬剤師を楽しもう!

薬剤師届出の年

あけましておめでとうございます。

今年は、2年に1度の薬剤師届出の年です。1月15日までに提出となっています。
記入用紙は薬局に勤務していれば、保健所から郵送されたり、薬剤師会で配られたりしますね。
そのほかの施設や病院も色々とは思いますが、ある程度の規模なら配られることが多いようです。

以前の職場では、「一度も出したことがない」と自慢?する人もいましたが...
ちなみに前回は保健所に直接持参しましたが(窓口に投入ポストが作られていたりします)、
今年は薬局メンバーの分も集めて郵送の予定です。

薬剤師の届出は薬剤師法第9条にあるのですが、行わなかった場合の罰則も規定されています。
薬剤師法ですが、特別刑法(刑法以外に犯罪や罰則を規定されている)でもあるんですね。
第9条規定の違反は50万円以下の罰金、となっています。
おそらく、実行されたことはないでしょうが、
これくらいの規定がないと誰もやらなくなってしまうからかな、と想像したりします。


平成22年時点での「届出薬剤師数」は276,517人とありますが、
これは「出したことがない」という人がかつて身近にいたように、
実際の薬剤師の数とは「ずれ」があると思います。
例えば専業主婦など無職の方は1万人程度とされていると思いますが、もっと多いのではとも思います。

一度実際の薬剤師の数を知りたく調べたことがありますが、分からずじまいでした。
薬剤師名簿の登録者数を確認できればよいのでしょうが、それもいろいろと正確ではない部分があるのでしょう。

薬剤師の需給バランスは議論になっていますが、その基礎として正しい薬剤師数の把握も重要なはずです。
そういう意味もありますので、この届出は面倒くさいとか、義務だからというだけでなく、
提出するべきと私は考えています。

この記事を読んだ方が、一人でも出しておこうと思うようになって頂ければ幸いと思います。

前の記事 : インフルエンザ予防接種と抗生物質の関係
次の記事 : スギ花粉症の初期療法