薬剤師を楽しもう!

真の目的・・

期末の3月になりますと、来期の診療報酬の改訂議論がなされていますね。
今回の診療報酬改訂はいろんなことが変化していて、頭を抱える薬局の管理者も多いことでしょう。
きっと多くの「はてな?」が頭を飛び交っていることでしょう。

この「はてな?」を少し分解してみます。
ひとつは
「この保険点数はこの解釈で良いのだろうか?」
という疑問でしょう。この疑問はインターネット、人の意見、その他いろいろなことを調べることで、回答(に近いもの)が得られるでしょう。

もう一つの「はてな?」
「どのようにしたら、この保険点数を滞りなく取得することができるのだろうか」
先の疑問と同じようにみえますが・・少し違うことがお分かりでしょうか。この疑問には、正しい回答はほとんどありません。なぜなら、「どのようにしたら」が多く存在してしまうからです。大変難問です。

この形を少し変えると、少しすっきりとわかりやすくなります。
「AをするのとBをするのとでは、どちらがより保険点数を滞りなく取得できるだろうか?」
最初からAとBを適当に出して比べてしまうのです。

それでもAとかBとかいう行動を考えるのが難問だし、わからないよーー。

それでは「保険点数を取得できる」という目的を変えてみてはいかがでしょうか。

保険点数を計上するということは、それだけ患者さんにサービスを提供することにほかなりません。サービスを提供するには、そのサービスが患者さんの満足のいくもの、シアワセになるもの、より良い生活をおくれるもの、でなくてはなりませんよね。
じゃあ「AをするのとBをするのでは、どちらが患者さんにとって満足がいくのだろうか?」と置き換えた方がずっとすっきりします。

このように目的を変えることで新たな視点が生まれ、本来のサービスの目的を見直すことができます。前者のような「点数をとる」とか「売上額を伸ばす」というのは「代理のエンドポイント」といい、「患者さんの満足を得る」とか「より良い生活をおくれる」というのが「真のエンドポイント」といいます。

本来の目的と代理の目的。
もし疑問を解決する方法が見つからなくなったら、この目的を都度入れ替えて考えてみると視点が変わり、新しい発見が出てくるでしょう。

前の記事 : 医療は経済でもある
次の記事 : サービスからホスピタリティへ