薬剤師を楽しもう!

来年は何してるかな?

やっと寒いかな?という気候になってきましたね。もう師走です。来年度の話をしてもおかしくない時期です。
医療関係者には、今年は改正もある年だし・・といろいろと気になってくる時期ですよね。
先日から連日中医協の総会が行われているというニュースを聞かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

中医協、「中央社会保険医療協議会」の略です。
健康保険制度や診療報酬の改定などについて審議する厚生労働相の諮問機関で、この中医協の答申に基づき厚労省は2年ごとの診療報酬の改訂を実施しています。
年末のこの時期には来年の改定のための協議が行われております。昨日行われた総会では医療提供体制についての話があり、薬剤師のポイントとしては「薬剤師の病棟業務」について話があったようです。

実はこのくらいの時期から情報を仕入れておくと、4月に慌てずに済むんだよーと先輩薬剤師から教えられたことがあります。
昔は簡単に閲覧することができなかったのですが、今のインターネット社会では簡単です。
厚生労働省のサイトにもちろん今日の総会における資料も掲示されております。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008ffd.html#shingi2

12月2日にあった総会でもそう感じたのですが、どうやら次に薬剤師が目指すのはやはり「連携」でしょうか。
医師を助けるものとして、医療チームの一員として、地域社会の一員として・・・薬事衛生をつかさどることにより、国民の健康な生活を確保する。
今、連携が叫ばれているのには、もちろん時代の流れもありますが、災害支援での薬剤師の働きも後押しになったのではないかと思われます。

しかし、連携といっても何をしたら良いのでしょうか。今までの業務と何か違うのでしょうか。

そのヒントの一つです。
災害支援ボランティアで活動された先生方から聞いた話ですが、「何を支援しようかと考えた時に、薬剤師法第一条に則った働きをしようと考えた。」
薬剤師法の第1条はこう掲げてあります。
「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」

まさに災害支援では医薬品の供給は医師や他の医療者を助けました。薬剤師にとって当たり前のこと、薬の名前と作用を覚えている、似た薬を確保できる。という仕事は医師たちに一番支持された業務だったのです。

次のステージ、「連携」により、この薬剤師法第一条はとても輝きを増してくるのではないでしょうか。もう一度この条文を読みなおすことで、我々が行う業務を鑑みることができるかもしれません。

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