最近、頼まれて医療系論文のお話をする機会が何度かありました。
ここのブログで書いているようなことで、ほんとにちょこっとしたノウハウでたいした事はお話できません。
それでも例えば論文を読む時に「PECO」
P:どんな患者さんに
E:どんな治療を行ったら
C:他の治療を行うより
O:どのような結果を得られたか?
これをちょっと感じるだけで、論文の構成が分かり、作者の意図も分かるので、しっかりと内容を把握できるようになると思うのです。
で、話が終わって、お茶してるときに・・・・
「やっぱりさすがですよね~。私にはなかなかできません。」
「そうですよね~。」
えっとねー、そりゃあ今聞いてすぐ出来たらすごいですよ。
そんなこと私も、いや誰だって出来ないでしょう。
どうも、薬剤師さんたちとお話をすると、こういう台詞によく当たります。
「私にはとてもできないです。」
「さすがですね。僕ではちょっと・・・・」
ちょっと待ってくださいな。どんな事柄でも、聞いてすぐに出きるようになるわけはないと思いませんか?
例えば医療論文。まずは英語を翻訳したものを読む。次に英語でアブストラクトだけ読んでみる。それから本文にあたる。何が書いてあったのかを把握する。こういった事柄を何度も何度も行う。ひとりよがりになってはいけないから、EBMのワークショップに参加して、自分が間違った読み方をしていないかを確認する。それで始めて知らない論文でもすぐ読めるようになるわけです。
最初の一歩を踏み出す前に、「できない」と言ってしまうのは、最初からやるつもりがないのかな?と思ってしまいます。
まずは、やってみなくちゃ。
何か憧れがあって、それに近づきたいと思ったら、まず口に出してみることだと言われます。
「私はこういうことをやってみるぞ!」
叫んでみる、ことができなければ、文字に書き記してもいいそうです。そうやって自分の憧れを外に出すことで、自分の目標をはっきりすることができると言われています。
できない、と口に出してしまったら、本当に自分の目標が「出来ない」ことに、ネガティブになっちゃいますよ。
来年の自分はどうしているのだろう?と考えることがあったら、一度やってみたいこと、やらなくちゃと思っていることをどこかに書いてみてはいかがでしょうか?
ポジティブな自分を想像してみるだけで、きっと素敵な未来が開けることと思います。