少し前の報道ですが、子供の誤飲事故で、1位がタバコから医薬品になった、という報道がされました。
自分の薬局にも、その問い合わせが来たことが最近ありました。
幸い大きな事故にはなりませんでしたが、子供連れのお母さんには、プレゼントのシールを渡しながら、
その話も少し入れようとミーティングで話し合いをしたところです。
誤飲防止の容器は、CR容器(チャイルドレジスタンス、チャイルドプルーフ)と呼ばれて、
いくつかあります。
水剤瓶のキャップを外せないようにするカバーは、押し付けて回さないと、ふたが空きません。
製品自体そういうものもいくつかありますし、
調剤して水剤を入れて渡すプラスチックボトルでもありますし、
普通のボトルに上からかぶせるタイプもあります。
同じ構造で、バラ錠の錠剤容器のふたがなっているものがあるのですが、
あれは一包化する際に使うもので、患者に渡すものではないので、変えてほしいのですが...。
輸入品で、アメリカなどではボトルのまま渡すので、そうなっているんですと言われたきりで、
外資メーカーはそんなものなんでしょうね。
昔ながらのヒート包装も、ある意味CR容器ですね。
ハルシオンなどは意図的に出しにくくするために、ヒートシール包装のままだそうです。
歴史的には、ヒートシール包装が出しにくいからとPTP包装に変化してきたわけで、
歴史が遡るかもしれません。
ほかには、PTP包装から、出しにくくする形のものでしょうか。
こちらをチャイルドプルーフと呼ぶそうです。品目数はまだそれほどないですが。
確かに、硬いです。一包化でバラすのに、普通に指先が痛くなりますね。
最近一部の製品は出しやすくするよう改良され始めましたが、ほとんど変わりません。
もちろん出しやすくする意味はないですので。
他店の方に教えて頂いたのですが、PTPから錠剤を取り出しやすくする器具もありました
(トリダスというものです)。試しに購入しましたがなかなか有用です。
チャイルドプルーフ以外でも、スムーズに出せます。
ただ、気を付けないと、器具で押し出すプラスチックと包装の硬さで、
錠剤が割れてしまうことがありました。そうならないコツも何となくですが分かってきたところです。
今のところ患者さんからのヒアリングでトリダスが必要だなと思われるケースはないですが、
いずれ誤飲事故防止が進むと紹介することになるでしょう。
患者さん用の錠剤を潰したり、半割する器具は市販されていますから、
一つの商売機会や発明チャンスとして、こういう器具にも薬剤師が考えても面白いかもしれません。
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