薬剤師を楽しもう!

最大の禁煙動機!

新聞を見てびっくりしました。
タバコがひと箱400円以上なんて、思い切った値上げですね~。
まずは、
1日の喫煙本数×金額×31日=○○○○○円 と計算し
男性はここで妻の一言
「これからは自分のお小遣いで買ってねっ」 なんて言われると
最大の禁煙動機になります!

ということで、病院や薬局にも禁煙挑戦者が増えると見込んで、
薬剤師も更に禁煙サポートに取り組みましょう。

禁煙補助剤としては処方薬としてはニコチンパッチや ニコチン受容体部分作動薬
OTCでも気軽にニコチンパッチやニコチンガムが手に入りますね。
それぞれの薬のことは皆さん専門家なので説明は省略します。

長年喫煙してきた人にとって、禁煙をするというのは1人ではなかなかできにくいですね。
だから、何度も禁煙しては吸ってしまって…というパターンが多いと思います。
ここでは、医療従事者がどのように禁煙サポートを行うか?
「アドバイス」「励まし」「頑張れ~!」「誘惑にまけないで~」「凄い!禁煙成功ですね」etc と。

まずは
[動機づけ]
・疾患に絡めて
→ 動脈硬化が進行すること・COPDについて話す・今の疾患(たとえば胃潰瘍など)の改善につながること・肺がんの話も言っちゃいましょう
・家族持ちの人
→ 受動喫煙について説明する・子供が見ていて吸うようになる・値上げしますし…
・女性
→ 出産のリスク(低体重児など)・肌あれの原因になること・歯にヤニがつくこと
・若い人
→ 会社に入っても禁煙が当たり前で吸いにくい状況であること
  値段高い!値上げする!辞めたら貯金できる→結婚資金が貯まるわよ~。

等など。

それに「禁煙したほうがいいですよ」と幅を持たせた言い方ではなく
「禁煙することが大切です」と言い切ること。
「ちょっとならいいか…」と思わせてはいけません、その1本が命取り。
お年寄りが「今更なあ~」と言えば「禁煙するのに遅すぎることはありません、今からでも色々な病気のリスクが低くなりますよ、がんばりましょう」と言い切りましょう。

[禁煙挑戦中のフォロー]
1)離脱症状に対する対処法の提案
・イライラ→深呼吸・水やお茶を飲む(この時の注意点として、コーヒーは飲みながら一服というパターンが多いので余計に吸いたくなるのでお勧めできません)・氷を口に含む・音楽を聴く・シャワーを浴びる
・口寂しい→飴をなめる・ガム(シューがーレス)などをかむ・歯磨きをする・口腔洗浄液を使う
・体重が増えた→胃腸の調子が良くなったり、口寂しくて食べてしまいがちですが、カロリーの低いものを食べたり、たとえ一時的に体重増加しても禁煙成功してから運動やお食事でダイエットしましょう

2)禁煙中だということを周りの人に宣言しましょう。周りも遠慮して目の前でタバコを吸わなくなるので誘惑が一つ減ります。それに、宣言してすぐリタイアは格好悪いじゃないですか。

3)吸いたくなる誘惑を減らすこと
・禁煙し始めはなるべくお酒の席には参加しないでおきましょう
・朝の一服を避けるために、喫煙していた時の朝の行動パターンを変えましょう
・食後は早めに席を立ちましょう
・禁煙具は処分しましょう

4)禁煙が上手く進んでいたら誉める!頑張りを認める言葉かけをしましょう。
患者は相当辛い思いをして禁煙しています、大人といえども頑張りを認められたら続けるための動機付けになります

5)もし失敗してしまったときは、もう一度チャレンジする気持ちをもってもらうために
禁煙に成功した人の多くは数回のチャレンジをしていること、今回失敗した理由を聞き次回はその理由を取り除ける環境にする提案をして、再度禁煙サポートを行いましょう

薬剤師としてはもちろん使用中の禁煙補助剤についてのきちんとした説明も大切ですね。

ところで、大々的にメディアで宣言した舘ひろしさんは禁煙できているのでしょうか?
→経過はファイザーのHPに動画で診察室の様子が撮影されてます。
…さすがにここまで全国区で宣言すると、それこそ最大の喫煙動機になりますね。

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