皆さま、こんにちは。
梅雨も終わり、暑さ真っ只中、と思ったら、もうすぐに8月です・・。立秋ですよ、立秋!
日本はどんどん熱帯気候化してますよね。
大阪市内のど真ん中・ビル群の中に住んでる私は、「こんなビルと車ばっかりじゃあ、熱帯化するわな・・」とつくづく実感します。
さて、6月にOTC販売の規制緩和問題は決着し、とうとう3年後に自由化スタートすることになりました。薬剤師がいなくても、OTC薬が販売できる(スイッチOTC以外)この制度・・・。これによって、ネット販売も活発化の兆し・・・。
私は数年来、
「今後、薬剤師が更に地位向上するかどうかは、今働いている薬剤師の働き方次第ですよ」
と言い続けてきましたが、私はこのOTC規制緩和は「薬剤師って何?」という国民の疑問に、
結局薬剤師自身が答えられなかった結果だな、と思っております。
特にドラッグストア勤務の薬剤師自身が。
非常に残念!!
これによって、3年後、どうやら世の中は大きく変わりそうです。
コンビニ・スーパーマーケット・(今流行の)駅なかストアなどで薬が売られることでしょう。
国民が一番待っていたのは、24時間営業のコンビニでの薬販売。それも小分けで。
それに対抗する意味で、既に一部のドラッグストアでは3年後から24時間営業を始める、と
宣言してますね。
ま、消費者としては便利になりいいんです。
問題は、ドラッグストア勤務の薬剤師さん達。
看護師さん達のように、24時間シフト勤務になるのでしょうか?
いえいえ、そんなハズはない。
おそらく、薬剤師を置かない店にチェンジすることでしょう。
このことに私は非常に疑問を感じます。
「ドラッグストア」っていったい何なのか??
法律が変わったから置かない、っていう程度の問題なのか?
この規制緩和決定報道以来、キャリア・ポジションでは、ドラッグストア勤務の薬剤師さん達の転職相談を多く受けるようになりました。
皆さん、「調剤を今のうちに早く勉強したい」とおっしゃいます。
どうやら皆さんに共通するのは、勤務していたドラッグストアでは「単なる販売員」として扱われ、薬剤師として本来のドラッグストアでの使命も伝えられず、「今月の推奨品販売に精を出していた」ようです。
使命、そのものを経営側が伝えていなかった、いえ考えていなかった、というのが正解でしょう。
消費者は昔とは違い、賢く、情報もたくさん持っています。
「この薬剤師、やたらこれを勧めるけど、これはメーカーからリベートもらってるな」とか、
「今月はこれを売れと言われているんだな」とか、
もう国民は知ってますよね。
だからこそ、「自分で選ばせてほしい」「どこでもセルフで売ってほしい」という国民の声があるんだと思います。
私は、ドラッグストアにおける職業・薬剤師の使命について、深い存在意義があると思っています。
だからこそ、その使命感を持った働きぶりを国民に理解されなかったことは非常に残念です。
ドラッグストアでOTC販売に従事している薬剤師さん達の、今後の未来はどうなるのでしょうか。
販売チャネルが一気に増えることにより、店舗あたりの医薬品売上げ減少は予測できるかもしれません。
あなたはドラッグストアでどんな価値を提供できる人材ですか?
何を実現したいですか?
また会社はあなたに何を求めているんでしょうか?
迷ったら、どうぞご相談にいらっしゃって下さい。