梅雨空が続いてますが、あっという間に2006年も半分が終わりましたね。
皆さん、今年はどんな年で進んでますか?
こちらは相変わらずのバタバタで、皆様にはご迷惑をおかけしている部分もあろうかと反省です。
さて今回は、先日日経産業新聞に、標題のような記事を見つけましたので、それをご紹介。
●「自立求められるバブル世代」~専門家に聞く~ って記事です。
バブル世代とは、<1988年から1992年に新卒入社をした人たち>のこと。
私は1990年入社だったので、まさに私の世代のことなんです。
今まで私は、薬剤師向けの講演会・雑誌インタビュー記事で、ちやほやもてはやされて
社会人になったバブル入社組の、悲しい結末をお話してきました。
私が日々感じている、「バブル入社組の悲しい結末」とは、こんなことです。
私たち世代は、20代は好景気。実力がなくても商談ははずむので仕事を深く考えず、
楽しく浮かれて毎日を過ごしてた。
「自分の今後のキャリアデザイン」なんて考えもしてなかったし、必要もなかった。
しかし、あっという間に30代。
その時ようやく、世の中バブルが完全に終わったことにやっと気づき、会社が変化してることに気づいた。どうやら「年功序列」はなくなり、「実力・成果主義」が導入され、入社年次に関係なく給料が決まりはじめた。そして「自分の会社はおかしい」と感じ、夢のような職場を探し、転職を始める。
しかし、そんな以前のような職場はもう存在していない。なのに、また転職を繰り返す。
・・・こんなことが、「バブル入社組の悲しい結末」なんです。
私の周りには、確実に存在しています。
では、そういったバブル入社組の何がまずいのか、では、今後どうでしたらいいのか、が記事の内容でした。
1.その記事の中では、まずは、「バブル世代特有の問題がある」、とあり、それは
●バブル期は、企業が大量採用するために、採用基準を緩めた
●採用基準を緩めたから、社員の質にばらつきがある
でした。
要は、本人達が入社する時点で、「採用する側に問題があった」ということです。
2.では今後どうしたらいいのか。
●一度立ち止まり、会社での自分の評価や実績を冷静に見つめ直す必要がある
●その結果を踏まえて、どの分野のブロを目指すのかを決めなければならない
●自分に自信を持てた人は起業や転職を決断すればいい
●会社に残るのであれば、どこにセールスポイントを設定するのかを決めなければならない
という意見。
採用する側に問題があったとはいえ、会社とは所詮冷たいもの。
終身面倒を見てくれないのははっきりしているので、結局自分自身で決めろ、ということです。
私は、自分がバブル入社組だから言うのではありませんが、この責任は決してバブル入社組本人達だけにあるのではなく、こういった採用活動をした「企業人事側」にも、かなりの責任はあると思っています。でもその当の人事部社員も、「実力・成果主義」にさらされ、自身のキャリアにも悩んでいるのでしょうが・・。
この記事の最後には、
●「周囲がプロと認めるだけの力量を発揮するには、通常長い時間がかかる。
早く腹を決めないと、本当に会社のお荷物になってしまうだろう」 とありました。
私はこれはすべて現在の「薬剤師バブル就職」時代、に当てはまると思って読みました。
私たちバブル世代向けのメッセージに、ご自分の働く意識を合わせてみてはどうでしょうか。
ご参考まで。