薬剤師を楽しもう!

プロって何だろう?〜その①地位向上編

皆さん、こんにちは。
第二回はちょっとエキサイトしてしまった気がしないでもないですが・・・。
今回は、よく私達は「プロになりたい」って言いますが、「プロ」って何だろう?って考えてみます。

「プロとして働く」というのは、私自身も本当に難しいことだと思っています。
現在のような不況・失業といった世の中で、私のような「キャリアカウンセラー」が脚光を浴び、「プロとしてどう働くか」「そもそも自分の何をプロと認め働くか」と悩んでいる、という点では、とりわけ薬剤師に限ったことではないんです。

プロの職業人とは何か?「プロ=専門家=薬剤師というライセンス・職業」であるなら、どうしてそれを選んだのか。誰しも何らかの理由はあると思います。

ただ「ライセンス」は「専門家」としての単なる入口であり、最低のスキルを取得したという証。
そのライセンスを取得した後、どのような「スタンス」で働いているかが、<プロとアマチュア>の違いになっていると思います。

私は「Jリーグキャリアサポートセンター」の一員でもあるのでサッカー選手の例えで了承いただくと、
Jリーグというのはまだ発足10年の歴史の浅い業界です。
その中でプロサッカー選手という職業も10年の歴史なのです。
彼らがアマチュアではなく、プロサッカー選手という職業を選択しながら常に「野球に負けず、プロサッカー選手を子供が憧れる職業として確立させる」ということを目標の一つにおいて仕事をしています。

更に年収の問題。プロサッカー選手は、野球に比べ平均年収が低い。
野球選手が正当かどうかは別にして、プロサッカー選手を職業としてみた時にその年収というのは目指す人にとって大きな問題です。
プロとして地位を確立するだけではなく、当然ながらその収入も上げていく努力を課題としています。

薬剤師の問題に戻ると、薬剤師自身に「真に地位向上」また「年収向上」の意識はあるでしょうか?
またそのための行動をしているでしょうか?
ある調剤薬局の経営者から聞いた話ですが、土日も店を開けようということになった時、薬剤師が「どうせ土曜日は昼から人が来ないから閉めるべきです」と言ったそうです。
最初から「夕方まで来てもらえるように何か仕掛けをしなければ」という発想じゃない、つまり「待ち」の考え方が染み付いている。職業人として、何かズレているとしかいいようがありません。
こういった人をプロの職業人とは言えないのです。

今更ながら、薬剤師という職業を通じて、「社会に何を提供するつもりなのか?」「自分はプロ薬剤師として何を提供できるのか?」を自省してみませんか。
まずは、「自分の仕事の意味づけ」を語れることが、プロ職業人の第一歩ではないかと考えます。

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