皆さん、こんにちは。
前回は私のキャリアについて、少しご紹介させていただきました。
今回は私がリクルート時代の、企業の採用活動について感じたこと。
私の仕事人生は、リクルートという会社で、営業の仕事から始まりました。
前回語ったとおり、どうしても入りたかった会社ではなかったが、入ったら面白い会社だったという程度の始まり。
私はリクルートではとびっきりのトップ営業マンだったわけではなく、ちょっとばかり変わった営業マンだったと思います。
それは、そうとうなこだわり営業、「深堀り営業」と呼ばれておりました。
思い出すだけでも、「薬剤師採用の深堀り」「土木・建築採用の深堀り」「ガソリンスタンド業界が大卒採用するという深堀り」「パチンコ業界が大卒採用をするという深堀り」などなど。
「人はなぜ、そこで(その会社で)働くのか」というテーマで、日々いろんな職業を深く考えて仕事をしていました。「深堀り営業スタイル」ってことは、生来、凝り性だったからですね、きっと。
当然、それぞれの仕事について調べた、調べた。その一つが「薬剤師」。
私は高校時代、理系科目が得意だったのですが、将来なりたい職業(ジャーナリスト)を考えると、
それに比べ職業像が見えにくいので結局文系に進んだ。
理系に進み薬剤師になろうかって、自分にはとても思い浮かばなかったので、「薬学部」って何?ってところから分析しました。
私の現在の「薬剤師研究」は、22歳からの仕事で覚えた、職業研究の続きなのです。
さてそんな20代の私の営業はどんな営業だったかといえば、「人材を採用したい」という企業のPR広告料金が営業数字でした。
そうなると、<社員がよく退職する=離職率の高い会社は当然ながら広告を出す頻度が高くなる=
その企業の営業担当は数字が上がる>なわけです。
一方、<定着率がいい会社=先輩社員が辞めないので新卒採用もそんなに大量採用ではない会社を担当する=受注数字はあまり上がらない> というわけで、<離職率の高い会社を担当する営業は数字を達成しやすい>、ことがありました。
(こんなことで評価されてどうやねん?って私が評価自体に不満を持ったことが、自分の仕事に疑問を持ち始めたきっかけでしょうか)。
しかしながら「社員がよく辞めるので、PR広告をたくさん出す会社」ってどんな会社だと思います?
大体において経営者が、こんなタイプです。
「優秀な人材採用をしたいと思っていない」「人材にこだわりがない」「採用を全て人事に任せている」
「黙って言う通りに仕事をしてくれと思っている」・・・・。
「社員が研修をしてくれとうるさい」「給料払っているのはオレだぞ」って自ら言っている・・・。
今でも時々こんな社長にお会いすると、気分が悪くなります。
薬剤師不足の薬局業界、とりあえず薬剤師だったら誰でもいい、って採用が現状です。
皆様の会社の社長はどうですか?