薬剤師を楽しもう!

キャリアデザインの勧め

皆さん、こんにちは。

最近は、社員研修と大学の講義で忙しくしております。
私は4年前から看護学部でキャリアデザイン講義、を担当しているのですが、
やっとその教え子1期生がこの春正式に看護師になり、就職していきました。
本当に嬉しかったです。

まだまだ日本では、看護師=女性の仕事、=アシスタントの仕事、というイメージがあり、
「看護師だけは反対」と親に言われた、という学生もいたりで、
まだまだ看護師が大卒?というイメージのほうが多いのでは、と思います。
ただ、現状は。
280校の看護学部があり、今や全国の大学の1/3に看護学部がある、という状況です。
大卒看護師も、新卒では3割になりました。
男性も私の担当する大学では2割。多いです。

その看護学生を見ていて、長年見てきた薬学生とどこが違うのか。
今の感想は、やはり「マインド」でした。
皆さん、「看護師になりたい」と思ったこと、あります??
ちなみに私は一度もありません。
あんな大変な仕事、それから志がないと出来そうにない仕事、体力・精神力がないと・・。
という看護師になりたい、という学生たち。
心の底から尊敬します!!すごい!!

結局は、どんな仕事もそうですが一流になるのに必要なのは、「情熱」の深さだと思います。

薬学生にも求められるのは、職業に対する「情熱」、ではないでしょうか。
ただ、「情熱」だけは、教えて持たせるものではないと思いますが。

                      西鶴

明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願い致します。

今年もたくさんの方に年賀状をいただき、ありがたく拝見しています。
転職後も皆さんとお付き合いさせていただいておりますが、弊社も設立して13年。
長い方で13年のお付き合いなのですね。

弊社は、今年は設立14年目。
私も今年も、仕事だけでなく、好きなゴルフにバイオリン演奏、頑張ろうと思います!
どうぞよろしくお願い致します!


                    西鶴より


薬剤師の皆さんへ

診療報酬改定の時期がきました。
いろいろなウワサがありますが、どちらにしても、もう薬局薬剤師にとって
厳しい時代が来ることは間違いありません。

こうなったのはなぜでしょうか?

最近、私は東海、関西の薬学部の講義で、学生と議論していますが、
この薬局バッシングを見聞きして、学生は、
「先生、今までの薬剤師は何をしていたのですか!」
「実習に行った先の薬局薬剤師はひどかった!」
「志をもって働いている薬剤師が少ないのではないか!」
などなど、本当に憤っていますし、あきれています。
今どきの学生、真剣でいいですよ!

この12月に私が今年出版した「薬剤師のためのキャリアデザインブック」(薬事日報社)が、
また1つ、薬学部の教科書に採用されました。
年明けには、関東の薬学部にキャリア講義で参ります。
薬学部も薬学生も、今後のキャリアデザインをどのようにしたらいいか、
最近の薬局環境を知り、不安に思っています。
では、今の薬局薬剤師はどうか。

最近の報道すら知らないし、まだのんきに「薬剤師免許があれば仕事がある」と
思っている人がたくさんいます。
・・・新聞も読まないから、最近の話題を知らないのです。


薬局は、来年経営が厳しくなり、売却、閉店などが多くなると思います。
仕事に困る方も、今年以上に増えることでしょう。
でも、それでいいと思います。
今までは、どんなにレベルの低い薬剤師でも、どこでも仕事にありつけたし、
給料もそれなりにもらえた。
でも、それは常識で考えるとおかしいのです。

「どこにいっても通用する人材」になることが、皆さんのこれからの目標だと思います。
私は、そのことを意識している方々にたくさんお会いさせて頂き、
研修、勉強会を提供していきたいと思っております。

来年もどうぞよろしくお願い致します。


                            西鶴


皆さん、こんにちは。

すっかりこのブログも間が空いてしまったのですが、
今、薬局、病院、ドラッグストアでの社員研修、大学での講義がたてこんでて、
なかなか、住んでいる大阪にもおらず、バタバタと失礼しております・・・。

今、特に薬局さんでは、幹部研修の依頼が多くなっています。
そりゃそうですね、これからの業界を考えると、「いかに生き残るか」がポイントです。
そのためには、社長一人が必死に考えるのではなく、「プロ薬剤師の集団」として
社員全体で考えることが重要でしょう。
リーダーシップ、部下マネジメント、モチベーションマネジメントなどがテーマで、
皆さんのスキルアップのため、一緒に頑張っております。

さて、そんな中、30代の中堅薬剤師さんたちと先日から議論している、
「プロ薬剤師」とは何か。

私はキャリアカウンセリング、キャリア形成の「プロ」です。
はっきりとそう言い切っているたびに、薬剤師たちが、

●はたして自分は、「プロ薬剤師」と言い切れるだろうか・・。

と不安を感じるようです。
患者には、「プロ」と言えても、医師・看護師に対して「プロです」と言い切れないかもしれない。
それは、医師が自分が知らない薬の知識を持っていた、時にそう感じるようです。

「私はプロ」と言い切れるようになるためには、
自分が専門だと思っている分野において、
誰よりも、圧倒的な専門知識、専門技術が必要だということでしょう。

「プロ」とはどんなことか。
そこがキーワード、だと思います。
頑張って下さい!

                               にしづる

皆さん、こんにちは。

弊社の大阪本社の元社員・Tさんは、弊社設立時から約6年、活躍した女性です。
このブログの読者の中にも、関わらせていただいた方もいらっしゃるかと思います。
その節はお世話になっておりました。

さて、そのTさんも今やシニア世代。
3人の子育ても完全に終わり、ご両親の介護もありましたが、今は自己実現の真っ最中!
時々連絡くれていたのですが、最近は外国からでして、そう、彼女は今、ベトナムにいます。

昨年までは、ベトナムのホーチミンで、日本語教師をしていました。
彼女、ああみえて(失礼!)元祖・神戸の山手のお嬢様で英語は幼少の頃から堪能。
弊社で勤務している時も、外国人に日本語を教えるボランティアをしていました。
弊社を退職後は、JICAのようなところからベトナムに派遣され、日本語教師に。
ホーチミンのその語学学校だけでも、日本語を学んでる方は3000人いるらしい!
・・・なんて話を帰国してから聞いていたのですが、
先日、また連絡あり、「西鶴さん、お時間ありますか~、お会いしましょう~!」ってことで会ったら、
「またベトナム行ってきま~す!今度は地方ですが。」とのこと。
既にもう行っちゃいました!
また帰国してから話は聞かせてくれるので、楽しみにしているのですが、なんとまあ、アクティブなこと!
とても●●歳には思えない!!

ちなみに、彼女は神戸女子薬科大学卒ですが、
「薬剤師になるのだけはイヤ。大好きな英語の仕事に就きたい」と、国家資格は持っていません(笑)。
彼女のキャリアデザインは素敵です。

                                西鶴より


皆さん、こんにちは。

この春から、アメリカのような「テクニシャン制度」導入について、いろいろとコメント出ていますが。
ある大学の理事長は、「登録販売者がテクニシャンになればいいのでは」という内容のコメント出したりすると、また反対意見が出て・・。
薬剤師業界って、リーダー不在だから、いっこうに何も変革しませんね・・。
あっ、病院薬剤師会は、それでも変化してますよね。
薬局薬剤師が変革なし、なのか。病院薬剤師さん、失礼しました・・。

先日、ある自治体薬剤師会が、
「テクニシャン制度大反対。調剤業務のピッキングでも、薬剤師がやらなきゃダメ!」という
声明のようなものを発表されました。

今どき、自動調剤マシーンあり、軟膏練り機なんて本当に便利。
先日、軟膏ミックスを手で練っている薬局に行きましたが、ホント、久々にそんな話を聞きましたよ。

時代は変化しているのだから、マイナンバー始まり、電子処方箋になるIT化開始まであと3年。
2020年には日本全体があらゆるところでIT化される予定。

そんな時代に、「紙薬歴」だの「ピッキングは薬剤師が!」だの、何を言ってるの?!

生産性の低い仕事を、高給の人があるべきではないんです。
「薬剤師」という職業を、内容レベル低い仕事にしているのは薬剤師業界自身だと思いますよ!
薬剤師は、もっと、知的レベルの高い仕事をしなければ!!

早く変革しなければ、高度看護師に仕事を取って代わられる時代はすぐそこ!


                            西鶴より


薬剤師の皆さんへ

こんにちは。
すっかりこのブログも空いてしまいました・・。
最近は、薬局、病院での職員研修と、大学でのキャリア講義に追われていて
なかなかゆっくり落ち着いて業界全体のことを考える時間なくバタバタしておりました。

さて、最近つくづく薬剤師について思うこと。
それは、薬剤師は「患者志向」で働いているか、ということ。
今、看護師教育やコメディカル教育にも携わっていますが、
どの職種も、今まで私が見た薬剤師と違い、真に医療人としての職業観を持っているなと実感。

薬剤師さんの働く価値観って、大体において患者のことより、自分のことが優先されています。
「なるべく早く帰りたい」
「日曜は電話かかるの勘弁して」
「時間外はイヤ」等・・。

もちろん働く人としてはそう思うのは当たり前でしょうから当然理解できますが、
それを最後まで通すのか、それとも、目の前に患者がいる時には自分のことは後回しにするのか。
そこが違う点です。
薬剤師は、最後まで自分のことを優先する・・。
例え、自分の退職で、目の前の患者が困ろうが他の医療者が困ろうが、お構いなし。途中で患者、職場を放棄し、自分のラクな生活を優先する。
これでは薬剤師が軽く見られるのも納得です。
最近そんな場面を見ることがありました。

私は、こんな風に働く薬剤師を増やすわけにはいかない、とますます職員研修に気合が入ります。
薬学生にも、こんな薬剤師がいる、とこの事例を話すと、
「そんな薬剤師がいるんですか!?」と驚きと、落胆を感じています。

自分の仕事は何をする職業か。
「人生の安定のためのラクな職業」ではないはず。
こんな薬剤師の働き方に、全国で頑張る薬剤師が迷惑しています。

皆さん、薬剤師という職業を、真にプロ職業にしましょう!!
私は、頑張っている人が報われる職業にしたいです。


                            西鶴

皆さん

ヤフーのトップ画面を見ていたら、意識調査やっていますね。
「院外処方と院内処方、どちらがいいか?」・・だって。

先日の、規制改革会議に出されていたアンケートでも、院内がいいという方が7割以上でしたが、
私が見た瞬間のアンケートでは、78%の人が院内支持でした。
でもこれって、国民目線からすると当たり前かな・・。

高齢者以外は、あまり薬を飲まないので、風邪、花粉症程度のことでの処方なら
院内でもらいたいし、相互作用なんて関係ないですもんね・・。
はっきりいって、バーコード読ませて、病院の会計みたいに機械で出してくれたっていいですもん。
日本の技術をもってすれば、例えばトヨタ自動車とか作れるでしょ、そんな機械。

なので、こういう調査は、薬を多量に飲んでいる高齢者に聞かなきゃね。
ネットじゃどうかな・・。

こんな調査がされているくらい、もう薬局バッシングは止まらないですね。
もう薬局業界は終わり。

ただ、私が言いたいのは、

今までの、頑張ってない薬剤師までが薬局で600万以上の高給をもらってきた業界が終わり、
優秀な人しか給料をもらえないようになる、

薬局業界「終わりの始まり」。

なぜって、そんな高給を出していた薬局は、来年の報酬改定、消費税10%で、アウトだから。
ちょっと考えたらわかります。


さて、終わりの始まり。
頑張ってきた人にはいい時代の始まり。
楽しみになってきました。

                                   西鶴

皆さん、先日12日木曜、内閣府の規制改革会議にて、「医薬分業」公開ディスカッションありましたね。
私は傍聴券を希望したのですが、ハズレてしまい残念だったのですが、
記者さん他、ネットでご覧になった方々に情報を得ました。

なんだか、核心に触れない会議だったみたいですね・・。
「院内薬局」「門内敷地」を許可しよう、という意見も出て、業界も変わりそう?


私がこの会議で注目したいのは、事前資料に出てる「アンケート調査」です。
「医薬分業のメリットを感じていますか?」という質問に、
80%の人が「感じていない」・・。

別のアンケートを見ると、
「院外処方のほうが料金が高いことについて」は、おかしいと思う、が60%。

こういった内容から、
薬局薬剤師の仕事が、理解されていないし、最悪なのは、
サービスを受ける患者=顧客 から評価されていない、という現実です。

薬剤師の皆さんのその給料保証は、単なる国の制度上のものであって、薬剤師の努力によるものではない。
患者から評価されてないわけですから、次回の報酬改定は激減してもおかしくない雰囲気なわけです。

私も1年以上前、大阪で、「薬剤師を考える会」として医薬分業を皆なでディスカッションしました。
そこでも、患者から、薬局薬剤師が何をやってくれているのかわからない、という意見が出ていて、
もっとアピールすべきだという結論で終わりました。

今回、本当にヤバいです。
国民が、とうとう気づき、声を上げてきました・・・。
「医薬分業にそんな高い料金は払いたくない」と思っています・・。

皆さん、もっとプロ意識を持って仕事をせねば!
国民に見放されますよ・・。
本当にまずいです・・。

                         西鶴

最近、独立志向の薬剤師さんをちょくちょくお見かけします。
「いつか独立したいと思っているので案件紹介してほしい」
「処方箋1日80枚以上の薬局って、ありませんか」等・・。

私は17年前に独立しましたが、独立希望の方にいろいろアドバイスできますので
いつでも相談にいらして下さいね!

まず大事なことは、

●いつ、独立する気ですか?

「いつか独立したい」って言われる方いらっしゃいますが、
できるだけ具体的に、
「30までに」「35までに」とか、例えば年齢で区切ったほうがいいですよ。

「いつか」・・・、っていつ?(笑)。
いつか、いつか、って言ってるだけの方多いです。
はっきり言って、きっと実現しないと思います、はい。わかりますよね・・。


●お金、貯めてますか?

私が独立する時は、株式会社設立に1000万の現金が必要だった時代でしたが、
今は資本金の下限がないから、会社はつくりやすいと思います。
私は当時、貯金が1500万あって、そのうちの1000万を資本金にしました。
「この1000万がゼロになっても、あと500万ある。生きていける」と自分に言い聞かせて資本金に。
「このお金がなくなったら、私は経営に向いていないと理解しその時は辞めよう」と決めました。
お陰様で、今のところその決断はしなくてもよいみたいです。

弊社と違って薬局は、資本が必要です。
薬局工事費、設備代、当面の運転資金等、どうしても2000万くらいは必要でしょう。
例えば貯金がたった100万でその他を借り入れるとなると、将来金利が上がったらと考えると、リスクが大きいです。
できるだけ現金を準備しましょう。
お金がないと、会社経営はできませんのでね・・。


この2つ、きちんと考えて動いて下さいね。
言ってるだけは誰でもできます。
具体的に動いているかどうか、が成功の秘訣です。


                             西鶴より