次に副作用面の服薬指導ですが、
黄連→苦味健胃薬→とりあえず苦い~!
大黄・芒硝→下剤→効きすぎに注意!
附子→強心鎮痛作用→効きすぎるとドクドク動悸。
麻黄→エフェドリン→ 寝る前飲むと目ギンギンするかも?
ヨクイニン→消炎・排膿・利尿作用→尿近くなっても薬効ですのでご安心を。
こんな感じです。
漢方製剤として全ての薬効がわからなくても、単品の生薬の作用がわかっていれば、
製剤としてどのような効果が期待できるか、わかりやすいと思います。
しかし、この製剤には何の生薬入ってたっけ?となるので、
ここはツムラさんの手帳を白衣のポケットに忍ばせ、投薬寸前にチラ見しましょう!
漢方極めてらっしゃる方には「なんじゃ、その邪道な覚え方は!」とお叱りをうけそうなので(アセアセ・・・)忠実に合剤としての解釈も載せておきます。
★葛根湯
1.主薬は葛根で発汗解熱させ、麻黄も同じ作用を桂皮と同時に用いる事で相乗効果を発揮し、芍薬・大棗・甘草には滋養強壮効果があり、しかしながら発汗が過度にならないように、制御する役割もある。
となります。
Drの漢方研究会の講演で、認知症の問題行動に抑肝散が効果あるとか発表されていましたし、色々エビデンスがでてきて、身近な漢方になりつつあります。
漢方は勉強すれば勉強するほど、奥の深い学問です。
漢方薬店で、実費での販売の場合は事実上薬剤師が処方決定できるので、やりがいのある分野だと思います。
記事投稿日:2007年06月15日 | 記事一覧へ