薬剤師を楽しもう!

総コレステロールが消えた?

総コレステロールは220以下に!
が、今までの高脂血症の目標でしたが、
動脈硬化疾患診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。
ちなみに、「高脂血症」が「脂質異常症」と呼び名までかわるそうです。
ちょっと、舌もつれそうです・・・。

さて、その内容ですが、それぞれの基準数値は変わらないのですが、
総コレステロール値はガイドラインから消えるそうです。
・・・・そりゃ、善玉コレステロールが高値だと、総コレ高くなる・・・ごもっとも。
最近はもっぱら、LDL-Cが注目されていましたが、
やはり基準はこの悪玉にポイントが移行するみたいです。

●脂質異常の診断基準(空腹時採血)
1、LDLコレステロール値が140mg/dL以上
2、HDLコレステロール値が 40mg/dL未満
3、トリグリセライド値が 150mg/dL以上
(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年度版より)
   
そこででてくるのが、見覚えのある計算式!
これから大活躍しそうです。
Fliede waldの式  LDL=総コレーHDL-TG/5
 
実際、LDL-Cを実測していない場合が多いので、この式でほぼ代用できるようです。
ただし、中性脂肪が400以上には、使えません。

脂質異常症の薬ですが、
最近、クレストールよく使われるようになりましたね、
8000人以上の使用成績調査の結果を見ましたが、
平均で、LDL-C 40%低下  HDL-C 5.6%上昇 (前治療薬なし/ 2.5mg12週間投与)
主な副作用は、血中CPK増加 2.29% 筋痛 1.43%でした。
 (参考資料:クレストール錠使用成績調査結果の概要、アストラゼネカ・塩野義製薬)

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