薬剤師を楽しもう!

6年制って結局どう?

皆さん、こんにちは。

今月になり、ほとんどの薬学部で、現在の薬学部5年生向けに、
「薬学部・学内合同企業説明会」ってのが開催されています。
製薬企業・薬局は、3月に卒業する6年制の採用活動はだいたい終わり、
今は5年生の採用活動が始まっています。
皆さんの勤務する会社はいかがですか?
人事の方、今月は飛び回っていらっしゃることと思います。

さて、6年制の新人が入ってくるってことで皆さん、戦々恐々とされているかも
しれませんね。
確かに、優秀な学生さんが輩出されてくるのは確かです。

先日ある薬学部で、就職ガイダンスを担当させていただき、
その後も学生さんの就職相談にのらせていただいていますが、
「どんな薬剤師になりたいの?」って聞いても、答えられない状態だったり、
「将来どうしたいの?」って聞くと、「稼ぎたい!だからMRになりたい」とか。

収入については割と切実な問題で、奨学金の返済や学資ローン返済で
とにかく給料安い病院は敬遠したい、とか。
給料高めのMRか、ドラッグに就職したい、とか・・。
そうなんです、6年制で学費がかかっていますから、薬剤師の理想だけで
キャリアデザインはできないんです。
学生さんが、結構現実的に就職を決めてくることに驚き、まあでもそれはそれで
一番納得のいく就活になるのかな、と思ったり。

こんな学生の動きを見ながら、
「なぜ薬学部は6年制になったんだろう・・・」
って、つくづく疑問に思います。
6年制になり、志願者が減って、レベルはますます低くなり。
今や、試験さえ受ければ、お金さえ出せれば、
誰でも薬学部に入れる状況になっています。

いったい、6年制って何なんだろう・・。

                      西鶴

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