薬剤師を楽しもう!

薬剤師向けキャリア研修を、薬剤師講師が担当してほしくない理由 ①

こんにちは。

前回お知らせした、Jリーガー向け研修。
第1回目は無事好評で、終了できました。
10月に第2回目。受講チームも更に増えようとしています。

私は、「ビジネスマン向け研修」が一番得意です。
それは、22歳の時から自分自身に問い続けてきた、
「自分は、誰のために、何のために働いているのだろう」
「どうして、仕事にここまで「こだわりたい」のだろう」
という問いに、自分自身が納得する答えが見つかっているのかが分からない、からでしょうか。
その答えは本当にこれなのか、と自分で納得できず、研修の最中も、実は皆さんと一緒に私も考えているのです。

ビジネスマン向け研修。
世の中には、たくさんメニューがあります。
先日、薬剤師業界誌に「キャリアデザイン」と題して執筆している、ある先生の記事を拝見しました。
世の中では、「キャリアデザイン」というのは大して珍しい言葉ではないのですが、この業界では珍しいらしく、私が「キャリアカウンセラー」という資格保持をPRし薬剤師業界に露出し始めてから、活躍する先輩薬剤師の方々が、「薬剤師のキャリアデザイン」を語られ始めたようです。

私は、よく講演では率直にお話するのですが、現在、日本における薬剤師の「地位の低さ」「社会的認知度の低さ」という現状は、今までのベテランキャリアの先輩薬剤師達が原因だと思っております。
学費を1000万以上かけた割には、たかだか年収500万~600万程度で満足し、医師の顔色をうかがいながら仕事をする・・・。
薬剤師業界全体で、どうしてデモでも起こさないのか。
反面、調剤アシスタント(テクニシャン)も認めようとしない薬剤師。
テクニシャンを認めれば、薬剤師は明らかに医師に劣らず高年収を稼げるのに、それは反対・・。

こんな国民に信頼されてない薬剤師像を作ったのは、今までの薬剤師たち。
そんな先輩薬剤師が、若手薬剤師に「キャリアデザイン」というものをどう伝えようとしているのか。
(単なる「研修しごと」、でないことを祈りますが)

私は、「薬剤師向けキャリア研修」を、今の薬剤師の現状を作った先輩薬剤師が講師をし、「キャリアデザイン」を教えることに、何だか違和感を感じます。
先日、Jリーガーと一緒に、「プロサッカー選手という仕事をますます子供達に憧れの職業になることを目指して」、引退後のセカンドキャリアに向けた彼らのキャリア研修を担当しながら、「薬剤師という職業は、いったいどこに向かいたいのか」をつくづく考えさせられました。

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