こんにちは。
薬科大学は、現在4月からの6年制開始に向け、大忙しの様子。
そんな中、実は6年制に向けての危機感を一番持っているのは、在籍している学生さん達のようです。
なんせ、入学してくる1年生は、同じキャンパスながら講義科目内容が違うんですものね。
そりゃあ、危機感持ちますよね・・・。
ちょうど12月というと、3年生は就職活動開始の時期。
そこで関西のある薬科大学の就職部から、ガイダンスの依頼を受け、先日行ってきました。
大学からの依頼内容は、
「西鶴さん、薬剤師は今後選別される時代がすぐ来るって学生をビビらせて下さいよ!」
でした。
本当にビビらせたかどうかは別にして、学生さんには
・6年制開始 ・薬科大学20校新設の事実 ・調剤報酬の減額 ・OTC規制緩和
・トヨタ自動車が作った「グッドライフファーマシー」の紹介 など
薬剤師をめぐる環境についてのニュースを伝えてきました。
学生さん達はもとより、大学の先生方も関心を持っておられ、聴いていた皆さんが
「どうやら今後は大変な時代が来そうだなあ」とガックリされてるように感じました。
ただし!
これは、薬剤師以外の職業の方については、今まさに当然の環境。
優秀な方だけに年収アップの仕事があり、そうでない方についてはそれなりに。
また正社員になれない方もたくさんいて、なれなければ派遣社員、契約社員、パートに。
薬剤師の求人状況が異常、というだけで、世の中の一般求人では当たり前の常識です。
この講演でも皆さんガックリされてましたが、これを読まれた皆さんも同じでしょうか。
ただ、今までが異常だとすれば、ようやく正常に戻りつつある、という状況なんですよ。
優秀な方はより評価され、薬剤師ライセンスだけで年収が500万、などという求人は
大阪市内ではなくなりつつあります。
学生さんにも伝えましたが、どうぞ今のうちから心構えをお願いします。
そして、「薬剤師ライセンス」で誰に何をしたいのか、
という仕事をする根本的なスタンスをしっかりと固めて頂きたいと思います。
来たるべき時代に備えて。