皆さん、こんにちは。
前回からすっかり時間が空いてしまいました・・。失礼しました。
さて4月に、名城大学薬学部の「新入生向けオリエンテーション」で、キャリア講演をさせていただく機会があり、名古屋に行ってまいりました。
新入生に既に将来のキャリアに関連したスケジュールを組み込んでいることに驚きながら、学生教育に取り組んでいる大学側のその積極的姿勢に共感し、熱く語ってきたつもりです。
せっかく名古屋に行ったので、実は前からずっと見学したかった「トヨタ自動車が作った調剤薬局=グッドライフファーマシー」に伺うことを決意!行って来ました、豊田市・トヨタ記念病院横。
豊田市駅を降り、トヨタ病院行きのバスに乗ったのですが、その途中にトヨタ自動車の本社があり、それを見たことにも感激し、ここですっかり目的を忘れそうになりました・・、単なるミーハー。
さて現地に着き、薬局責任者・梅村マネージャーにお会いすることができ、丁寧にご案内して下さいました。(本当に感謝です、ステキな方でした)
「全自動調剤機の存在」、「徹底した自動化・IT化」、「薬剤師のカウンセリング時間の長さ」、「薬剤師達の患者志向の高さ」、などなど、全て感動しました。
私は日頃から薬局の安全性の取組みに対し、疑問を感じていました。
調剤過誤に対する薬剤師の意識の低さ=ミスはなくならない、と公言する薬剤師の存在など、「だったら徹底して機械化してくれ!」と、患者としては言いたい気持ち。
それが、このトヨタ薬局さんに伺うと、本当にそれが徹底して機械化されていて感動。
翌日、名城大学薬学部での講演では、この梅村マネージャーが名城出身ということもあり、学生・先生方400名強いらっしゃる前で紹介しました。
それ以来、講演する機会がある度にトヨタ薬局さんの話を紹介しているのですが、その話の時にはいつも「銀行」に例え、「昔は通帳と印鑑を持っていかないとお金を下ろせなかったが、今はATM」「ATMでお金が間違って出てくることはない。そして機械化した分、銀行員はもっと生産的な仕事に専念できるようになった。薬局も同じことが言えませんか」と話を続けています。
皆さんも、一度トヨタ薬局さんを自分の目でご覧になってはいかがですか?
私は、近未来、薬剤師という職業がどうあるべきか、を想像できるいい機会になりました。
「トヨタだから出来るのさ」なんていう、コメントだけはやめてほしいですね。
「常に最悪の事態を想像して仕事をせよ」というのは、トヨタ奥田会長のセリフです。
薬局づくりにもこの姿勢が現れていると感じました。