薬剤師を楽しもう!

医薬分業なんて古い!?

最近の薬剤師の仕事について語られるとき「チーム医療」というのがひとつのポイントとなる言葉だと言われます。昨年春の厚生労働省医政局からの「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進を促す通知」というものから、この言葉が声高に言われるようになったかと思います。

以前から、病院内や在宅の現場でチーム医療なんて当たり前!という声も聞かれますが、もう一度この通知について見直してみます。

チーム医療推進の基本的な考え方については、「目的と情報を共有した上で、医師等による包括的な指示を活用し、各医療スタッフの専門性に積極的に委ねると共に、医療スタッフ間の連携・補完を一層進めることが重要」であるとし、実際に推進する際には、医療機関の実情を十分に把握し、各業務の管理者と担当者の間で責任の所在を明確化し、連携や協力の方法を決定することで、快適な職場環境の形成や、効率的な業務運営の実施に努めるよう求めている。
また、薬剤師については、高度化する薬物療法に、薬剤の専門家として主体的に参加することが「非常に有益」とする一方で、病棟や在宅で注射剤のミキシングや副作用チェックを、「医師や看護師が行っている場面も少なくない」と指摘。薬剤師を積極的に活用すべき領域として、次の業務を示した。

[1]プロトコールに基づいて医師等と協働で薬剤の種類、投与の量・方法・期間等の変更や検査オーダを実施
[2]薬剤選択、投与の量・方法・期間等を医師に処方提案
[3]在宅を含めた薬物療法患者に対する副作用把握や服薬指導等
[4]薬物血中濃度や副作用モニタリング等に基づく医師へ薬剤の変更等を提案
[5]薬物療法の経過等を確認した上で前回処方と同一内容の処方を医師に提案
[6]外来化学療法における医師との協働によるインフォームドコンセントと薬学的管理
[7]持参薬の確認と医師への服薬計画提案
[8]定期的な副作用確認のための分割調剤
[9]抗癌剤等の無菌調製

(以上、2010年5月7日 薬事日報の記事より抜粋)

「各医療スタッフの専門性に積極的に委ねる」のですが、そこに「業務の管理者と担当者の間で責任の所在を明確化する」
つまりは薬剤師はチーム医療の中で、薬の専門家として責任を明確にして業務しなさい。と言われているわけです。

これはとても大変なことです。
うちはチームとは違うから・・と思っていらっしゃいませんか?

例えば、保険薬局に勤務しているとします。近くの医院から処方箋をもって患者さんがやってきました。
調剤して投薬しますよね。それで本当にこの患者さんにその薬剤の種類、量は適格でしょうか?副作用はこの患者さんにどの程度発現する可能性がありますか?その根拠は?医師に問われた時、患者さんに聞かれた時、他の医療者に尋ねられた時、明確に答えられますか。
今回の通知では、そこまで薬剤を管理することが求められてきているのです。

チームじゃないのに?本当にそうでしょうか。
薬剤師は実際に薬を管理し扱います。しかし薬は医師からの処方箋を経てある情報と意味を持たされて、患者さんの健康を守る役割を果たします。つまり処方箋は医師からのメッセージであるわけです。この時点で保険薬局勤務の我々も医師とチーム医療を行っているわけです。

もはや医薬分業の時代ではなくなりました。医薬協業の時代へと突入しようとしているのです。

・・・
さてさて。あれから1年以上がたちました。
みなさんの周りでは、何か動きがありましたでしょうか。

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